2022年07月05日 16:25

日本テレビはNTTデータの協力のもと、映像編集の自動モザイク入れAIソフトウェア「BlurOn(ブラーオン)」をリリースした。BlurOnは従来、映像編集者が1フレームずつ行っていた人物の顔やナンバープレートなどへのモザイク入れを自動化できるソフトウェア。
テレビ業界の映像編集では、個人情報保護を目的に映像内の一般の人々にモザイクを入れることが多く、この非クリエイティブな単純作業に多大な時間と労力をかけている。しかしモザイク入れは、非常に手間のかかる作業。例えば1分の映像素材へのモザイク入れは、ベテランの映像編集者でも1時間程度かかることもあり、現場の課題となっていた。さらに近年では個人情報保護の重要性の高まりから、番組映像についても一層の慎重な取り扱いが必要となり、作業負荷が増大している。
本プロダクトいおいてAIで自動検出可能な対象は、顔、頭部、全身、ナンバープレート。Adobe After Effectsのプラグインとして利用できるため、別ソフトの立ち上げなどが不要。またクラウドで検出処理を実施するため、必要最低限のPCスペックで動作する。自動検出する対象は今後随時追加されていく予定。
日本テレビやグループ会社におけるBlurOnを使った実験では、作業時間を最大90%程度効率化できる結果が得られた。BlurOnは全ての映像編集者のモザイク入れ作業を効率化し、現場の働き方改革を目指す。