2022年06月21日 10:01

ゼロボードは、6月17日、岩手銀行と岩手県住田町との三者による、地域脱炭素の実現に向けた協定を締結した。
GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard」を開発・提供する同社と岩手銀行および住田町の三者は、相互に連携して、「zeroboard」の利用を通じた地域の脱炭素への支援強化を図ることを目的として、住田町内における脱炭素社会の実現に向けた基本合意書を締結した。
「zeroboard」は、企業活動やサプライチェーン由来のGHG(温室効果ガス)排出量を、国際基準であるGHGプロトコルに基づき算定・可視化できるクラウドサービスだ。特徴は、膨大なデータ処理が必要なサプライチェーン排出量や製品ごとの排出量の算定、視認性の高いダッシュボードによる排出量の削減管理やコスト対効果のシミュレーション機能、GHGプロトコル等の国際的な開示形式に加え国内の各種環境法令の報告形式にも対応したアウトプット、など。
同社は「zeroboard」を町内の公共施設や企業に提供しGHG排出量の算定と可視化を行うことで、気づきから排出量削減の具体的な取組みへの行動を推進する。サステナビリティ・リンク・ローンなどのSDGsへの貢献を評価対象とした投融資が活発になりつつある昨今、GHG排出量の開示が資本コストに影響していくと予想される。三者の連携を深め、GHGの算定・可視化と削減のためのファイナンスを通じて、町内企業の脱炭素経営ならびに地域脱炭素実現に貢献していく。