2022年06月13日 15:32

株式会社「船場」は、宿泊施設「NEMU フォレストヴィラ」において、船場が推進するエシカルデザインに取り組み、人・地域・自然環境に配慮した設計・施工を担当した。本施設は、英虞湾を臨む大崎半島の半分近くを占める広大な複合型リゾート「NEMU FORESORT」内にある、「穏やかな自然と調和したプライベート空間」をテーマとした宿泊施設。

船場では、ヴィラの建築構造に、コンテナを利用したニュータイプのグランピング施設を提案。移設・再利用・増改築がしやすいため、将来的なリニューアル等の際にも廃棄物の抑制が可能。また、工場生産品のため現場工事で発生する廃棄物の削減を実現。さらに、一般的な宿泊施設と比べて工期を3分の1程度に短縮することができる。

さらに、環境へ配慮した設計として、既存地盤を活用。既存地盤の切り盛りのみで地形の起伏を表現し、新しい土の購入や残土の処分を回避した。既存の土地には樹木が存在しなかったため、新規に植栽を実施。その他、地被や芝生などを植栽し、土地の生態系保全に寄与。

加えて、再利用可能で廃棄時にも有害物質を出さない天然木材を、デッキテラスに採用。壁面と天井は卵の殻をリユースしたクロスを使用した。ベッド背面にはシルクやセルロース繊維などの天然繊維から成る揮発性有機化合物フリーの左官材を選定。一部ファブリックは原料の30%が植物由来の人工レザーを採用し、石油由来材用の使用を1平方メートル あたり0.66リットル削減した。