2022年06月01日 16:00

フェローテックマテリアルテクノロジーズは、同社コア技術である、磁力に反応する液体「磁性流体」にて、NY拠点のアーティスト、ミカ・タジマに素材サポートを実施。また、その磁性流体を用いた作品「New Humans」の新たな作品が展示される個展「Spectral(スペクトラル)」が、東京のギャラリーTARO NASUにて、6月18日まで開催される。

同社の最先端の材料技術を用いた各製品の用途は多岐にわたる。その主要製品の一つが「磁性流体」。磁性流体は流体でありながら、外部磁場によって磁性を帯び、磁力に吸い寄せられる機能性素材。1960年代のNASAスペースプログラムで、無重力環境の燃料輸送等の目的で開発された。

また、同社はその磁性流体に独自技術で蛍光機能を追加。特定の波長の紫外線を照射することで赤、青、緑、黄緑に発色する流体「蛍光磁性流体」も開発している。

同社が作品にあわせた磁性流体のアドバイスや、メンテナンスなどのサポートをしたミカ・タジマの「New Humans」は、2019 年の岡山芸術交流で初めて発表された。今回の個展「Spectral」で展示される作品は、二作目となる。同社の磁性流体を用い、「動く立体」ともいえる作品となった「New Humans」は、磁性流体がアルゴリズムによって動き続ける作品。新種の生命体を実験用のシャーレのなかに覗き込むような、不思議な視覚体験を提示している。