2022年05月31日 12:30

ロビットは、食品等不定形物のカット系加工の自動化を進める「CUTR(カトル)」のソリューション提供を開始した。
レタスのような食品の加工工程では、芯のような不可食部を取り除く工程が必須になるものも少なくないが、機械的に不可食部を除去すると歩留まりが大きく低下してしまうものが多く、人手による不可食部の除去をせざるを得ず、過酷な作業内容・人件費負担・新規採用や育成の難しさなど当該産業や企業にとって自動化が待ち望まれている事業領域だ。
これまでも認識や取り扱いが難しかった食品等に対して高速・高精度な検査を実現してきたAIやハードウェアからなる「TESRAY for food & agri」や、AIによるロボット制御技術を活用したピッキングソリューションの「PIQ」などのコア技術を基に、食品等不定形物の柔軟な切断や不可食部の除去などにAIアルゴリズムの最適化と現場に求められる処理能力や耐候性を備えたハードウェアで加工工程の自動化を実現する。
「CUTR」は、ベテランの作業員のように効率的な切り方を個々の加工対象に合わせてAIが柔軟に決定し、歩留まりの最適化が可能。AIが決定した切り方に合わせて、カット範囲やカット位置を個々の加工対象に合わせて変化させることのできる特許出願済みのカット機構となっている。しきい値を調整することで不可食部等の除去率を変更することができ、日々の運用に即してカット方法を柔軟に変更可能。加工対象の把持や除去部位の廃棄など、カット加工の前後工程にも対応する。レタスの芯除去を始めとした様々な加工対象・加工方法に対応可能だ。