2022年05月30日 19:53

オトバンクは、丸善雄松堂と連携し、同社が提供する電子書籍配信サービス「Maruzen ebook Library」を通じて全国の大学図書館(公立・私立)、短大、高校・専門学校、企業研究所などを対象にオーディオブックの提供を4月19日より開始そた。
オトバンクは、「SDGs読書プロジェクト」を掲げ、障害者差別解消法および読書バリアフリー法の理念の実現を目指しており、その一環として今回の取り組みも実施した。
オーディオブックとは、ナレーターや声優が朗読した本などの音声をパソコンやスマートフォンで聞くことのできるサービスで、紙の本、電子書籍に次ぐ「第三の書籍」として広がりを見せている。耳だけで読書を楽しめるため、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら読書」を楽しめるという特徴があり、点字書籍と並んで視覚障がいを持つ人々が本を楽しむツールとしても注目されている。
読書バリアフリー法の施行や、コロナ禍による電子コンテンツの利用拡大の影響、オーディオブックの広がりなどに伴い、オーディオブックへの注目が高まっている。昨年11月に開催された図書館総合展にて、丸善雄松堂がオーディオブックを取り上げて講演を行ったところ、実際に「オーディオブックを施設に導入したい」という声が多数あった。そういった新たなニーズに応えるべく、今回の提携が実現した。