2022年05月25日 15:40

イマクリエイトリプロライフは、「クライオテック法」をいつでも何度も繰り返し実践できる、胚培養士向けの身体性のあるバーチャル空間を開発した。

高度生殖医療で用いられる「クライオテック法」とは、どのステージの卵子・胚でも安全に凍結融解できる細胞凍結法の一種。従来の細胞凍結法と比べて手順が簡単で、しかも「クライオテック法」以外の手段で凍結した卵子や胚の融解にも利用できることが特徴。妊孕能温存や不妊治療の手段として活用されている。

ただ、卵子や胚という極めて繊細な細胞を扱う上では、実践を伴う練習が必要。しかし、専用の道具や溶液を用意しなければいけないこと、そもそも卵子や胚を気軽に練習で扱うことができないことなど、一連の手順を実践の中で学習することは非常に難しいものがあった。そこで、「クライオテック法」を練習できる環境をバーチャル空間上につくることで、胚培養士が気軽にいつでも何度でも繰り返し実践を伴う練習ができるようにした。

本コンテンツは、バーチャル上に用意された道具を自由に使って自分で最後まで進めていく点が特徴で、途中で手順を間違えても進めることが可能。自由度が高いからこそ「クライオテック法」に慣れた胚培養士では想定しえないミスの有無までも確認することができる。また、ミリ単位の操作性を実現しており、現実の「クライオテック法」において非常に細かい動作が必要な手順も、バーチャル上で身体性のある体験として表現した。