2022年05月24日 15:50

アールティは、デンソーウェーブと協力し、同社が開発した人協働ロボット「COBOTTA PRO(コボッタプロ)」を使った冷凍フライ投入システムを開発した。
世界中で協働ロボットの需要が高まり活用分野も広がるなか、従来のロボットより精度や汎用性を求める声が高まってきたことから、デンソーウェーブは高精度な動作を実現し、協働時・非協働時の速度切り替えが可能な人協働ロボット「COBOTTA PRO」を開発し、2021年10月に発表した。今回、不定形な食材を見分ける画像認識技術や、食品工場への協働ロボット導入経験を持つアールティが、デンソーウェーブと協力して「COBOTTA PRO」を使った食品工場向けの自動化ソリューション開発に取り組み、自動フライヤーに食材(冷凍フライ)を投入するシステムを開発した。
冷凍フライ投入システムは、食品工場において人手で行われている、冷凍フライの投入作業を自動化するシステム。番重にばら積みされた冷凍フライをカメラでひとつずつ認識してアームロボットがコンベア上へピック&プレースする。コンベアはシステムと連携しており、ピッキング状況を把握しながら自動フライヤーに投入する。
食品工場においてフライの製造現場は、蒸し暑い作業場での熱中症や、高温の油によるやけどなどの労災のリスクが高い場所。早朝の勤務が多く、パートなどの働き手が集まりにくいという特徴もある。今回開発した冷凍フライ投入システムは油の近くで行う投入作業をロボットに置き換えることで苦渋作業を軽減し、労災のリスク低減が期待できる。