2022年05月24日 12:55

NODは、循環型社会の実現への取り組み「RECAPTURE」の一環として、企業の廃棄物を素材として再利用し、3Dプリンターによってオーダーメイドのプロダクトを作るプロジェクトを開始、第1弾として鹿島建設や明治との協業を発表した。

「SDGs目標12.つかう責任・つくる責任」と掲げられているように、廃棄物の排出量を大幅に削減することが求められている。「RECAPTURE」では、酢酸セルロースをはじめとした生分解性バイオマス素材や有機廃棄物などを3Dプリンターによって加工・再利用し、循環型の都市づくりを目指している。これまでの都市空間を構成する要素の多くは、使い終わった後、廃棄や取り壊しをするのが一般的だった。同社が目指すのは、再利用可能な素材を柔軟なデザインが可能な3Dプリンターを活用し加工することで、作り手がクリエイティビティを発揮しつつ、素材の面から環境負荷の低い都市を作ることだ。

これまでは、素材の調達先と製品の使用先の企業が別々だったが、今回、自社から出た廃棄物を自社で使う什器として再利用するプロジェクトを開始。第一弾は、鹿島建設と明治と協業している。製造したプロダクトは、「鹿島のオフィスのカフェスペースから出たコーヒーかすを使ったテーブル」と「明治がチョコレートを製造する過程で排出するカカオハスクを使った什器」(カカオハスクとは、チョコレートを作る際に捨てられるカカオ豆の外皮)。

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