2022年05月23日 13:58

幼稚園の預かり保育後は、多くの園でバス送迎が行われておらず、保護者にとって仕事の後のお迎えが負担となっている現状がある。一方で、自宅まで運んでくれる送迎バスへのニーズは高いことが、アンケート調査により判明した。
そこで、幼稚園の送迎バス運行に長年携わってきたみつばコミュニティは、この課題に取り組むため、AI活用型オンデマンド交通システムを利用。「横浜市都築区預かり保育児童向けシェアリングバス事業に向けた実証運行」を行なう。岩谷学園のグループ校である横浜市都筑区の認定こども園エクレス幼稚園の協力のもと、5月から7月にかけて実証実験を進めていく。
利用ニーズに応じて日々柔軟に最適ルートを運行する仕組みが必要となるため、実証実験においては、スペア・テクノロジーソリューションズのAI活用型オンデマンド交通システムを利用。幼稚園と各家庭を効率よく結ぶルートを、AIが速やかに見つけ出し、「働く保護者の方がおうちで子どもの帰りを待てる」環境を作る。預かり保育後の送迎におけるオンデマンドバスの有効性を確認し、みつばコミュニティとしては、複数の園を結ぶシェアバス送迎の実現を目指す。
将来的には他の業種とも連携したシェアバス送迎を展開し、地域交通の利便性向上に取り組んでいく。さらに、最適なルート運行による交通事故リスクの最小化や環境負荷低減(ガソリン消費量削減、CO2排出量削減)を課題とし、SDGsの目標3(すべての人に健康と福祉を)や、目標13(気候変動に具体的な対策を)達成へ貢献する。