2022年05月23日 09:40

アドベンチャーワールドは、近畿大学との産学連携の一環として、5月27日より、「なら近大農法」で栽培された近大ICTメロンの摘果を近畿大学農学部より提供を受け、動物(ゾウやサル類など)の食事として活用する。

農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされているが、「なら近大農法」は農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICTを導入することによって農作業の自動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となる。完全自動化肥培管理システムの導入により、農作業の時間を大幅に削減するとともに、水や液肥の低減が可能となり、収穫量の増加と品質の安定化へと繋がることが期待される。近大ICTメロンは、こうした「なら近大農法」で栽培されており、摘果メロンとはメロンの栽培時に果実の肥大生長の途中段階で間引かれるメロンのこと。未成熟なメロンを摘果し、1株1果にすることで果実を大きく、糖度の高いメロンをつくることができる。

2017年3月、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学とアドベンチャーワールドを運営するアワーズがタッグを組み、展示・希少動物の繁殖のための共同研究をはじめとする産学連携に関する協定を締結した。農業副産物の摘果メロンを、果物を好む動物の食事として与えることで、無駄なく食材を有効活用することができる。対象動物はゾウやサル類など。提供形態は500~1000kgの摘果メロンを無償提供。

提供開始日は5月27日~。

なら近大農法について / アドベンチャーワールド「SDGs宣言・パークポリシー」