2022年05月19日 15:37

ポーラ ミュージアム アネックスでは、竹村京さんと鬼頭健吾さんの、現代アーティスト2名による展覧会、「色と感情」を、6月17日~7月24日まで開催する。
竹村さんは、写真やドローイングの上に刺繍を施した白布を重ねた平面のインスタレーションや、壊れてしまった食器などの日用品を布で包んで刺繍する修復シリーズの作品を制作している。竹村さんにとって刺繍は、「仮」という状態を作り出すことを意図しており、既に存在しないものや記憶のかけらを、より具体的な存在へと昇華させている。
一方、鬼頭さんは、フラフープやシャンプーボトル、スカーフなど日常にありふれた既製品を使用。その色の鮮やかさや鏡やラメの反射、またモーターによる動きや回転、循環などを取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真など、その表現方法は多岐に渡る。
本展「色と感情」は、色は世界共通言語であり、また、感情は誰もが持っているもの。現在のコロナ禍のような状況において、直接的な話をしなくても、色や感情を共有できることは非常に大切であるとアーティストが気付いたことに由来する。今回、それぞれ新作を含む合計約20点を展示予定。さらに会期中、ポーラ銀座ビル1階ウィンドウにて、共作によるインスタレーションを展開。ギャラリーの展示と合わせて二人の世界観を楽しめる。