2022年05月18日 15:50

サウジアラビアの「マンガプロダクションズ」は、「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」が、オランダのセプティミウス賞で、最優秀エクスペリメンタルシネマ賞候補にノミネートされたことを発表した。

「ジャーニー」は、マンガプロダクションズと東映アニメーションが合作した長編アニメ映画。監督は「名探偵コナン」で知られる静野孔文さん、脚本を「劇場版ONE PEACE STAMPEDE」で知られる冨岡淳宏さんなど、巨匠の下で制作された。両社のチームは制作に入る前、東映アニメーションチームのサウジ取材やマンガプロダクションズが用意した映像・文献などで、文化・慣行・表現などを長時間かけて取得。水彩画風、伝統的な日本画風、ゴッホ風スタイルなど4つの芸術様式を駆使し、アニメーション映画として前例のない方法で特別な体験を提供する。

ストーリーは、歴史的に平和な都市メッカを巨大な侵略軍から守る青年アウスとメッカの民の戦闘シーンが展開し、後世に歴史ファンタジーを定着させるもの。配役ならびに声優はサウジ側からの強い要望で選ばれ、配役アウス=古谷徹さん、配役ズララ=神谷浩史さん、配役 ニザール=中村悠一さんらが担当した。

「ジャーニー」は日本で2021年6月公開され、大好評を得た。サウジ本国では過去最大級のスクリーン数で公開となり大ヒットを記録。マンガプロダクションズは、アジア15カ国以上とヨーロッパ6カ国で同映画の配給契約を締結した。