2022年05月16日 19:02

メルカリが運営するメルカリ総合研究所と東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)は、「メルカリ物価・数量指数」を共同で開発し情報の提供を開始する。

消費における二次流通市場のシェアが拡大を続けると、従来の一次流通市場のデータだけでは消費の動向を正しく把握することが難しくなると考えられる。また、二次流通市場の動向も把握しようとも、現在は中古住宅、中古車及び一部製品を除き、適切なデータを取得する手法が確立されていなかった。そこで、フリマアプリ「メルカリ」を活用し、消費者行動に関する情報発信、研究活動の活性化に貢献することを目的に、「メルカリ」で取引される商品群の価格・流通量変動を可視化するシステム開発に着手。UTEcon並びに同社取締役、東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授・渡辺安虎さんと共同で取り組みを進め、今回「メルカリ物価・数量指数」として情報の提供を開始するに至った。

「メルカリ物価・数量指数」は、「メルカリ」内の取引価格と流通数量の変動状況を、「メルカリ」における商品カテゴリー毎に月単位で表す価格指数・数量指数。フリマアプリ「メルカリ」上の小カテゴリ(例:レディース ⇒ 靴 ⇒ モカシン)については、質・構成比等の調整が現時点では困難なため、上下2.5%の外れ値を除き平均価格・平均数量を算出。中カテゴリ(例:レディース ⇒ 靴)および大カテゴリ(例:レディース)では、小カテゴリの売上構成比を用いたTörnqvist指数を算出している。

メルカリ / UTEcon