2022年05月11日 09:40

上越には由緒ある4つの名家が現存している。それらは、民家として維持されてきた、全国的にも珍しい歴史的建造物だ。これらの名家は毎年開催される上越名家一斉公開日のみ見ることができる。

上越名家ネットワークは、上越市内の歴史的旧家4邸(白田邸、瀧本邸、林富永邸、保阪邸)が上越地域の貴重な文化財であることを多くの人に理解してもらい、各邸の魅力を味わってもらうために、上越名家一斉公開を5月14日15日に開催する。前回、秋の公開で好評となった物販・マルシェを行う。

白田邸には、明治天皇御小休座敷「玉座の間」が移築されており、豪華な襖絵や欄間も見もの。庭を一望できる入側の柱の間は5間とばしている。ある人の研究では、全国でも10例も残っていない貴重な造りと言われている。越後高田の大あめや「大杉屋惣兵衛」の出店販売が行われる。瀧本邸の象徴である主屋の玄関の奥に進むと、宮大工による総檜の書院造の離れ(懐徳亭)や上越市を代表する池泉回遊式庭園を観賞できる。広く静寂な苔庭の中には、当時使用されていたお茶室も見える。風情ある庭園の散策と一緒にマルシェが楽しめる。出展情報

林富永邸は1883(明治16)年に建てられ、築130年を超える邸宅は今も住居として使われている珍しい文化財。保阪邸は、主屋の数寄屋造が対象的な豪農の邸宅となる。

公開時間は10時~16時。入場料は、維持協力金として各邸500円(高校生以下は無料)となる。