2022年05月06日 16:26

俳優の滝川英治さんのデビュー作「ボッチャの大きなりんごの木」が、発売から半年以上たってもなお反響を呼び続け、この度、重版となった。さらに、4月27日放送の「徹子の部屋」に滝川さんが出演。絵本に込めた思いを語り、ツイッターなどのSNS上には「感動や元気をたくさんもらった」といったたくさんの声が寄せられている。
著者の滝川さんは「リポビタンD」のCMでデビュー後、ミュージカル「テニスの王子様」の手塚国光役でブレイク。しかし2017年にドラマ撮影中、自転車の転倒事故により脊髄を損傷し、車いす生活になる。そこから2年、懸命なリハビリによって指先の感覚などを取り戻し、テレビ番組のMCで仕事復帰。さらに何か自分が表現できることはないかと考え、スティックを口にくわえてタブレットで絵を描きはじめた。
自身初の絵本となる本作は、滝川さんによるオリジナルストーリー。絵はもちろんのこと、表紙の題字まで滝川さんが長い時間をかけて一つひとつ手がけた。ものがたりは、主人公であるゾウのボッチャが大好きな自転車に乗って、たくさんの仲間たちと一緒にロードバイク大会に参加するところから始まる。力強くペダルを踏み、スピードを上げていくボッチャを待ち受けていたものとは。生き生きとした筆づかいとカラフルな色彩に加え、深みのあるストーリーも大きな魅力。
自身の経験を投影したボッチャのものがたりには、「どんな障害にぶち当たっても、必ず未来がある」という力強いメッセージが込められている。定価1650円(税込)。