2022年05月02日 19:34

古民家ホテル「NIPPONIA 甲佐 疏水の郷」では、まちづくり団体パレットと共に、甲佐町の観光名所のひとつである「やな場」の再起に向けてプロジェクトを開始した。
その昔、川が氾濫を繰り返し、十分に作物を育てられないような場所であった熊本県甲佐町。肥後熊本藩初代藩主・加藤清正による治水事業のおかげで甲佐盆地に水が行きわたり、水の恩恵を受けて農業が発展し、甲佐は「町」として繁栄するようになった。中でも、「水田用水の場」に造られた「鮎のやな場」は、代々の肥後藩主がとれたての落ち鮎を楽しみに毎年訪れていた場所。
「鮎のやな場」は390年以上もの間、地域に愛され、守られ続けてきた歴史ある観光名所だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年間営業されることなく、町の観光客も大幅に激減した。そこで、「鮎のやな場」の再起に向けたプロジェクトにチャレンジする。
これまで、営業期間は鮎の漁解禁時期である6月~11月のみとなっていたが、今回鮎のやな場初となる通年営業を行う。鮎料理の提供という伝統を守りつつも一年を通してオープンし、甲佐町、「やな場」の魅力を一年を通して楽しんでもらうことで、より多くの人々に甲佐町に訪れてもらうきっかけにしたいと考えている。
観光客だけでなく、甲佐町の地域の人々にも楽しんでもらいながら、年間で何回も来てもらえるような場所づくりに向けて、さまざまなアイデアを膨らませ、甲佐町をあげての一大チャレンジとして取り組んでいく。