2022年04月28日 12:22

岡山大学は、ダンスで身体を動かしながら、防災の知識や行動を学ぶ教材「ぼうさいPiPit!ダンス」を開発した。
近年、大規模な自然災害が頻発していることを受けて、岡山大学×こくみん共済 coop 岡山推進本部×岡山市×内閣府の産官学連携体制により、ダンスで防災を学ぶ教材「ぼうさいPiPit!ダンス」を開発。この教材では、ダンスで身体を動かしながら防災に関する3つの心構え(1.災害発生時すぐに動けるように備える・2.危険の有無や備蓄を確認する・3.周りの人と助け合う)を学ぶことができる。簡単な動きですぐに覚えることができるので、子どもから高齢者までの多世代で実施可能。また、キャラクターを活用したマーケティング戦略として、連携企業のこくみん共済coopの公式キャラクター「ピットくん」と同じ世界で暮らす「あんしんの森の住人AJ(エージェー)」をイメージキャラクターとして誕生させた。ダンスの動きや音楽は、AJの世界観を核に、本学の学生がアイデアを出し合って製作した。
教材の有効性を検証した結果、防災の「堅苦しい」などのネガティブなイメージが払拭されるなど、教材の実践により防災意識が向上することが明らかになっている。この研究成果は、日本安全教育学会学術誌や日本教育工学会、舞踊学会で発表している。PVや解説が収録されたDVDと音楽CDのパッケージ教材は、先着100枚無償で配布する。