2022年04月26日 19:00

南海電鉄が、「案内放送」を、人間の肉声から「音声合成技術『ReadSpeaker』」に段階的に切り替えることになった。HOYA」MD部門 ReadSpeaker SBUが、自社で一から開発を手掛ける「ReadSpeaker」を案内放送において利用する。

鉄道には、「ダイヤ改正」があり、その度に追加音源が必要な場合には、案内放送の音声データをナレーター業者に依頼して作成していた。その作業は膨大で、コストや納品の期間などの対応に問題が発生していた。そこで、大手企業でも導入されている「ReadSpeaker」について調査。南海電鉄のスタッフが、実際に使われている音声の品質を確認したとこ、南海電鉄でも使用できる、高いレベルの品質であることが分かった。

また、コストの面において、今までのナレーター業者への依頼によるデータ作成よりも、充分にコストダウンが見込めることも確認。なによりも、ダイヤ改正の音声メッセージの対応は、ナレーター業者に依頼することなく、南海電鉄のスタッフが自分たちで作成できるので、納期の短縮も図れる。

駅の「案内放送」において、「上り」と「下り」の音声を「男性」と「女性」に分け、直感的にわかるように使用。また、それぞれの性別に「日本語」のほかに「英語」も追加する。南海電鉄では、今後も駅の放送装置の入替えのタイミングで、各駅の「ReadSpeaker」の採用駅を増やしていく予定。