2022年04月22日 15:22

パシュート、三重県いなべ市、マーケットエンタープライズが連携して開始した「楽器寄附ふるさと納税」に、福井県が「県」として初めて参画。福井県はふるさと納税を初めて提唱した自治体であり、楽器寄附ふるさと納税の「ふるさと納税の本質を捉えた取組み」に共感し、参画する運びとなった。
「楽器寄附ふるさと納税」とは、楽器が不足している教育機関及び音楽団体等へ、全国の使われていない休眠楽器を寄附する仕組み。寄附に際して楽器の査定が行われ、その査定金額がふるさと納税と同様に税金控除される、全国初の取り組みとなる。
通常のふるさと納税と違い、本制度には「返礼品」と呼ばれるものがなく、児童・生徒たちからの「感謝の手紙」や演奏会への招待等が届く。返礼品目的ではなく純粋に応援する想いから生まれる楽器寄附は「ふるさと納税の本質を捉えた制度」として、2020年度には「総務省ふるさとづくり大賞 地方自治体表彰」も受けた。
福井県には、高等学校、特別支援学校など37の県立学校があり、音楽教育に力を入れている。しかし、部活動等での使用による楽器の老朽化にすべて対応することは難しく、多くの学校で慢性的に楽器が不足。中には、楽器を借りて活動する学校や、30年以上修理を繰り返して使い続けている学校もある。子どもたちが音楽に親しみ、演奏したい楽器を思い切り練習できる環境を実現するため、今回、「楽器寄附ふるさと納税」に参加することとなった。