2022年04月21日 09:42

アルクは、新刊「宮脇孝雄の実践翻訳ゼミナール」を4月20日に発売した。

業界の多くの人々にリスペクトされているベテラン翻訳家・宮脇孝雄さんの翻訳セミナーは、すぐに満席になるほどの人気ぶり。本書は、そのセミナーの内容をベースに、個性の強い小説4作を取り上げてつぶさに翻訳していく講座を実況風にまとめた。翻訳家が小説を訳す際に、どこに注意を払い、何にひっかかり、どう解決していくのか、その思考と作業の流れが語り口調で克明につづられている。作品世界の奥深くに踏み込み、普遍的に応用できる翻訳術・翻訳論を親しみのある口調で語り掛けてくる本書を読んでいくうちに、英語小説の理解・翻訳の奥義が学べる。翻訳家を志す人はもちろん、趣味で翻訳を楽しみたい、英語の読みを深めたい、そんな人々にも読んでもらいたい一冊だ。

宮脇孝雄さんは、早稲田大学政治経済学部在学中に「ワセダミステリクラブ」に参加。敬愛するミステリ評論家・翻訳家の小鷹信光さんの薫陶を受けつつ翻訳活動を始め、早川書房よりデビュー、今に至る。「死の蔵書」や「異邦人たちの慰め」などエンターテインメントから文学まで多様なジャンルの作品を翻訳。また翻訳に関するエッセイ、料理や英米文学・ミステリに関するエッセイ、評論も多い。現在、日本ユニ・エージェンシーで翻訳教室を開講、専修大学で非常勤講師を務める。

価格は2530円(税込)。発売日は4月20日。

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