2022年04月20日 13:05

環境省によると、日本で年間約600万t(トン)発生している「食品ロス」のうち、約120万t(トン)が飲食店等の外食産業から発生している。そこで三菱地所では、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町エリア)の飲食店舗の協力のもと、希望者へ料理の持ち帰り専用容器TO GO(食べ物持ち帰りの意味)BOXと、紙袋を無償配布。食品ロス削減につなげる「MARUNOUCHI TO GOプロジェクト」をスタートする。

紙袋は、丸紅グループと連携、丸の内エリアのオフィス等で発生した段ボール古紙を100%利用して、トレーサビリティを確保したリサイクルスキームのもと制作。オフィス就業者による紙ゴミ分別の促進に繋げるとともに、これにより飲食店の利用者もエシカルな取組みに参加できる。

容器は、バガス(サトウキビの搾りかす)からできたエコ容器。100%天然素材で、電子レンジの利用も可能。ロゴデザイン制作は、廣村正彰さん(廣村デザイン事務所)が担当した。廣村さんは「スプーンとフォークのモチーフから、ラインがのびて円弧を描くことで、エコシステムの循環を表す。落ち着いたグリーンは、本プロジェクトによって森林保護や緑化推進の実現に近づくことを伝えている」と語る。

国内最大の企業と商業が集積するまち全体で、廃棄物再利用の循環システム構築と、食べきれなかった料理を持ち帰るライフスタイルの浸透を目指す。本プロジェクトは4月21日~6月30日。