2022年04月12日 19:47

4月18日の「お香の日」に、日本香堂ホールディングスは、飛鳥時代に遡る伝統技術と極上の香原料を用い、時空を越える香りの玉手箱「銀座香箱」を発売する。2021~22年は、聖徳太子の1400年忌。そして、生誕1450年にあたる特別な年。聖徳太子の人間らしさに光を当て、「太子の初恋」というこれまでにないテーマをもとに開発したた。

三段重ねの小箱には、一段ごとに珠玉の香りと歴史物語で満ちている。まず、古代の草子のミニチュア版再現に始まり、古来伝統の調香による二種のお香、真鍮削り出しの小香台。さらに、古が今につながる浄の塗香、永遠の象徴・橘に擬える香油。春の野草の花摘草(ポプリ)と、まさにタイムリープするような香ばかり。

飛鳥時代の日本。聖徳太子が後の世に与えた影響は大きく、その太子の初恋の相手と目されるのが「芹摘姫(せりつみひめ)」。「膳手后妃事(かしはてひめのこと)」は、室町時代の説話集「三国伝記」に記された、聖徳太子と芹摘姫との出会いを綴った物語。芹摘姫は4人いた妃の中で最も寵愛されたと言われており、当時の仕様を模して再現した。芹が豊かに茂る川辺、早春の香り、交わされた歌の美しさなど、本書に触れると、「銀座香箱」の世界観をいっそう楽しめる。

「銀座香箱」は、毎年「お香の日」に、シリーズとして発売される予定。小売価格3万8500円(税込)。詳しくはこちら。なお発売に合わせ、4月17日には、「オンライン講座『和の香』ここに始まる -聖徳太子の時代と現代の香力-」を開催する。