2022年04月08日 19:52

ART NEXTより、4月8日、ムック「街なかで見られる身近な野鳥図鑑」が出版された。本誌は、日本の野鳥を182種類収録した図鑑。市街地、郊外・里山、山地・山林など7つのカテゴリーに分け、それぞれのエリアで観察できる野鳥を美しい写真で紹介。双眼鏡を手に山や森に出かけて行かなくても、日常生活の中でも十分にバードウォッチングが楽しめることを伝えている。
民家の軒先でよく見かけるツバメは、ツバメ・コシアカツバメ・イワツバメ・アマツバメの4種を紹介。また、見た目と鳴き声を混同しやすいウグイスとメジロは、その違いをわかりやすく解説するなど、家の庭や軒先、通学・通勤途中の道すがらや公園などでも見られる身近な野鳥を収録した。
さらに、全182種の鳴き声が聴けるQRコードを掲載。「鳴き声はよく聞くが、鳥の名前がわからない」といった初心者バードウォッチャーの「あるある」に応える。また、鳥の習性はイラストで紹介。たとえば、オナガは、つがいを作れなかった独身の若い雄が、同じ群れのつがいの子育てを手伝う「ヘルパー」になることが多く、さらに自分の繁殖を終えた既婚の雄が手伝うこともある。そうしたどこか人間味あふれる愉快な鳥の習性を、楽しいイラストで解説している。
さらに、鳥の中には、雄と雌、夏と冬、成鳥と幼鳥で同じ鳥とは思えないほど見た目が異なるものがいる。本誌では雄・雌、夏羽・冬羽をできるだけたくさんの写真を用いて紹介しているので、ビジュアルの違いを眺めるだけでも楽しめる。価格900円(税別)。