2022年04月06日 19:51

株式会社「人機一体」は、先端ロボット工学技術の知的財産を活用して油圧フリー完全電動重機を創出する「人機ショベル社会実装プラットフォーム」構想を発表。その基本コンセプトを示す、油圧フリー完全電動重機 PoC 試作機「人機ショベル ver.1.0」を、3月に東京ビッグサイトで開催された 2022 国際ロボット展にて初公開した。
「人機ショベル ver.1.0」には油圧シリンダは使われておらず、代わりに電動シリンダである人機並進駆動ユニット ver.4.0 が組み込まれている。油圧駆動系を一切持たない油圧フリー完全電動化により、低騒音・排ガス無(酸素を消費しない)・油漏れ無・油圧配管メンテナンス不要・アイドリング不要で省エネという利点がある。
加えて、人機一体の油圧フリー完全電動化の最大のメリットは、力制御電動シリンダ「人機並進駆動ユニット」による先端ロボット工学技術の実装(先端ロボット工学技術のハードウェアプラットフォームとなる)。人機ショベル ver.1.0 ではこのメリットを活かし、人機一体のパワー増幅バイラテラル制御技術である「力順送型バイラテラル制御」が実装されている。これによって、作業中のショベルが感じた「力」を操作者も感じながら、直感的かつ器用に操作することが可能。
同社では、今回発表した人機ショベル ver.1.0 の開発成果と、これまでの人機並進駆動ユニットの開発成果を活用し、人機一体が蓄積した先端ロボット工学技術の社会実装を進める。