ユトリエは、3月22日、静岡県・熱海市西山町に企画、設計、運営を手がける合宿所「yutorie」（ユトリエ）を開業する。

「yutorie」は、六名貸切で利用できる作業場と温泉付き宿泊設備を備えた、利用者が創造的であることが可能な合宿所として開業。旅館やホテルと違い、滞在時間は30時間。企業研修や経営者合宿、オフサイトミーティングを前提とした滞在プラン、施設設計でこれからの時代にあった働き方、地方への滞在の仕方を生み出す場所を目指す。「yutorie」はプロジェクトの骨子を考えたり、アウトプットの最後の詰めの集中作業、チームビルディングや経営者会議、等々を利用目的に想定した施設となっている。

敷地内は、長らく空き家だった家屋をリノベーションした2棟からなり、喫茶店を併設した客室棟と温泉付きの作業棟となっている。全体設計を手掛けたのはデザイナー近藤尚さん(naoshi kondo)。作業棟となる建物はモルタルで半分埋まり、その大胆な意匠はデザイナーとして不合理さを形にする近藤の作品となっている。利用者の創造性へ接続することを目的として形づくられた。

1日目2日目の昼食では地元の干物を使ったサバサンド、熱海にある洋食屋さんのサンドイッチなど、作業の合間に食べられるかたちで提供。2日目の朝食には併設の薬膳喫茶メニューから中華粥を食べられる。夕食には「熱海馳走」と銘打ち熱海の飲食店から一品づつ取り寄せたディナーセットをオプションにて提供する。

3月22日開業。客室は4室。定員6名。利用料金は18万円（税抜）。