2022年03月18日 09:54

NEWVERYが手がけるマンガ家育成事業「トキワ荘プロジェクト」は、3月15日に入居率が100%に到達し、全室満室となった。
「トキワ荘プロジェクト」は、プロのマンガ家・クリエイターを目指す人に向けた総合支援プログラム。住まいの提供だけでなく学びの場の提供や仕事の機会の提供を行い、職・住・学を一体化させてキャリア形成を図ることを目指している。
満室となるのは、記録の残る2017年6月以降で初。新型コロナウイルス感染拡大前(2019年12月23日週)の入居率約68.0%と比較して約32.0%増となる数値だ。増加の要因としては、以下の要因が挙げられる。トキワ荘プロジェクトの基幹拠点となる団地型シェアハウス「多摩トキワソウ団地」を2021年6月にオープンしたことで、世間からの注目が集まったこと。2022年に入り、「上京」関連の検索ワードによる認知と入居ケースが増大しており、コロナ禍の長期化の中で、上京を自粛する方向から積極的に進める方向へと、揺り戻しが起きていること。多摩トキワソウ団地が誕生してから9カ月が経過し、自主的な勉強会や食事づくりのイベントを行うなどのコミュニティ文化が育っており、居心地の良さを受けて退去数が極めて少数に留まっていること。運営ハウスが大幅に集約されたことで、物件管理などのオペレーション効率が向上。その分のスタッフ工数を、企業向けのマンガ制作施策や研修プログラムに当てたため、居住者満足度の向上につながったこと。なお、キャンセル待ち登録者が多く発生していることを受け、多摩トキワソウ団地での増室を計画している。