2022年03月10日 12:48

「葉隠勇進」株式会社は、受託先である東京都江戸川区内の小学校で、「みんなの給食」の日に合わせ「SDGs」をテーマにした学校給食を提供した。「みんなの給食」とは、学校給食とかかわる取り組みからSDGsを考える機会となるように、江戸川区が区内全小中学校の2月の給食に設けた企画。

同社の鳴海安希子栄養士が考案したSDGs給食の献立は全部で4品。児童が「みんな」で給食からSDGsを考えられるよう、牛乳以外のアレルギー食材を使用せず全員が食べられる内容にするなど様々な工夫を凝らした。「だしがらふりかけ」は、出汁をとった後のかつおぶしをふりかけとして活用。食材の廃棄を減らしたうえに、残食もほとんど出ないほど人気メニューだったため、食品ロス削減に貢献した。

「ゼリーフライ」はおからを主な食材とした埼玉県行田市の郷土料理。おからは食用としての利用率が低く、廃棄されることも多い食材だが豊富な栄養を含んでいる。児童たちは食べるとコロッケのような食感で驚いていたが、「美味しい」と口に運んでいた。また「小松菜とツナの和え物」は、江戸川区の郷土野菜である小松菜をたっぷり使用した地産地消をテーマにした一品。子どもたちに人気が高いツナを一緒に和えることで、みんなが食べやすい味に工夫した。

この日の献立全体の残食率は2%ほどに抑えられた。さらに、鳴海栄養士は「給食だより」を作成。児童が保護者と一緒にSDGsを考えられるように、給食とSDGsの繋がりや今回の給食のポイントを伝えた。