2022年03月04日 16:35

FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)はフジフイルムスクエア内にて、3月4日~17日まで、落語写真家・横井洋司 写真展「噺(はなし)を写す」を開催する。昭和・平成・令和にわたり、半世紀ちかく演芸写真家として活動する横井洋司さん。本展は、落語家が噺を表現する最高の瞬間を写し取った膨大な記録、その高座写真の中から厳選した作品展となる。

横井さんは、東京浅草に生まれ、子供のころから落語が生活の一部だったという。学生のころはちょうど古今亭志ん生、八代目桂文楽など、綺羅星のごとく昭和の名人が活躍していた時期と重る。落語好きが高じて高座を撮りはじめ、ビクターの落語レコードのジャケット撮影を手掛けたのをきっかけに演芸写真家としての活動を本格化。雑誌「落語」(弘文出版)の創刊とともに高座の撮影に専念するようになり、今や演芸写真家の第一人者となった。

本展は、明治生まれの昭和の名人・六代目三遊亭圓生から、令和の若手の代表格である春風亭一之輔まで約50名、約50点の作品を銀写真プリントで仕上げ、展示する。普段落語に馴染みのない人には、臨場感あふれる写真を通して「落語そのものの魅力」を知ってもらう機会に。落語好きには、「落語写真の記録の価値」や「落語を写真で見る楽しさ」を改めて感じるひと時となる。

なお本展の開催を記念し、横井洋司さんに半世紀にわたる撮影について話しを聞き、落語界より横井さんの写真が果たしている役割を振り返る動画を公開。詳しくはこちら