2022年02月28日 12:53

京都芸術大学は、本学専任講師で藍染作家の梅崎由起子さんによる、「藍生かし直し」展を開催する。主体となるのは、美術工芸学科 染織テキスタイルコースの在学生と、通信教育部 美術科 染織コースの在学生。そして、それぞれのコースの卒業生の中から選抜された6名(留学生2名含む)。
この企画は、藍染作家である梅崎由起子さんの指導の下、伝統を生かし直すプロジェクトとして立ち上げられた。メンバーは全員作り手であり、藍を軸にして集まっている。織元、研修先へのアポイントメント、デザイン、糸染め、展覧会の展示計画など学生が自ら手がけ、コロナ禍においてリモートを活用しながら話し合いを進めて作り上げた。
学生は産地や藍の研修を通して、それぞれがアプローチすべき点を感じ取り、「指先で考える」布作りを心がけたという。また「生かし直し」とは、知っていた物事を新たな視点から再構築することを目的としたもの。今回の新たな視点は、「染物から織物への転換(原点回帰)」そして「藍染と西陣織の融合」。
梅崎由起子教員は、「展覧会ではこの「新しい視点」を提示し、来場者には学びや気づきの時間となれば。西陣織と藍染は本来縁遠い物。今回のプロジェクトで制作された布によって来場者が何に気づき、生かされるのかは、主催者の楽しみでもある」とコメント。「藍生かし直し展」開催は3月3日~7日、会場は「gallery approach(ONE AND ONLY 内)」。