2022年02月25日 15:55

ダイケンは、建物の屋根・屋上から外壁面より外側にせりだしてくる雪の塊「雪庇(せっぴ)」の発生を軽減する装置「スノーテクター デルタタイプ KHS2型」を3月22日より、発売を開始する。
雪庇とは、積雪地域で冬に建物などの屋根や屋上に積もった雪が、風や度重なる積雪などで徐々に外壁面より外側にせりだして雪の塊になる現象で、放っておくと重みに耐え切れず落雪してしまうため非常に危険。落雪により人身事故や自動車、カーポート等が破損する物損事故といった雪害にもつながる恐れがある。雪庇発生の原因となるメカニズムは、風下側軒先に吹雪の渦形成により飛雪粒子が付着することで雪庇ができると考えられている。
今回、発売する新製品「スノーテクター デルタタイプ KHS2型」は三角形状に沿って吹雪を斜め上方に飛ばす滑走路の役目を果たすことで、屋根付近への雪庇発生を軽減。さらに雪庇を取り除く作業の負担も減らす。本体はアルミ製、色はシルバー、高さは350mmと500mmの2種類、長さは定尺3000mm。価格は現場ごとに都度見積りとなる。
1924年に戸車の製造を以て大阪にて創業した同社は、雪庇軽減装置などの外装建材製品や建築金物、内装建材製品、エクステリア製品の製造・販売を行っており、豊富な製品ラインアップで、集合住宅・公共施設・商業施設などへの販売に力を入れていく。