2022年02月25日 15:29

ファームノートは、乳牛から遺伝子情報(ゲノム)を採取し、その解析結果をクラウドで提供するサービス「Farmnote Gene(ファームノート ジーン)」の提供を、3月より開始する。

新型コロナウィルスの感染拡大は、人々の生活や社会システムに大きな影響と変化を及ぼしており、特に酪農分野では、外食や給食機会の減少により牛乳・乳製品の需要が停滞。一部の地域では生産抑制の傾向にある。また、生乳生産に欠かせない飼料については、前年12月の7万4750円と比べて約111%と、牧場経営にとって厳しい状況が続いている。

Farmnote Geneは、牛の遺伝子情報を採取し、解析結果をインターネット経由で提供するクラウド型の情報提供サービス。ユーザーは、PCやタブレットから飼育する牛の特性を個体ごとに遺伝子レベルで確認できる。

従来の遺伝子検査サービスは、データ項目が多く解釈に専門的な知識が必要なことから現場で活用することが難しいという側面があった。ファームノートは、遺伝改良により牧場内でのパフォーマンスの高い牛を残していく点に着目。ゲノムで提供される豊富な遺伝子情報を活用し、将来の牛群設計を成功に導くために、ユーザーによる直感的な分析を可能にした使いやすいインタフェースを実装した。

乳量や乳質、生産寿命、繁殖成績といった牛の各個体の遺伝由来の能力を把握することで、データに基づく飼養管理、意思決定を実現し、速やかな牛群改良を可能にする。