2022年02月25日 09:53

JTは、たばこを吸う人のマナー向上の取り組みの一環として、大阪大学大学院経済学研究科・松村真宏教授と協業し、松村教授が提唱する「仕掛学」を活用した喫煙所の喫煙マナー向上プロジェクトを始動した。

「仕掛学」とは、人の行動を変える仕掛けを対象にした学問。つい試してみたくなる仕掛けにより、問題解決につながる行動を誘発する仕組みを見つけ、新たな仕掛けを開発する研究分野だ。今回のプロジェクトでは、松村教授およびパートナー企業とともに、マナー向上に向けた仕掛けを施した灰皿や喫煙所のアイデアの考案および開発に取り組む。

仕掛学を活用した灰皿や喫煙所のアイデア例は、「パーテーション灰皿」、「灰皿+マネキン」、「光学迷彩型喫煙所」など。「パーテーション灰皿」は、花びら型の仕切りを備えた灰皿。灰皿のまわりをパーソナルスペース化し、その形状が持つ不思議な魅力により、吸う人を各パーソナルスペースに誘導する。一定の距離を保ちながら、一つの灰皿を複数人で使えるような仕掛けを施す。「灰皿+マネキン」は、灰皿のすぐ隣に、独特なポーズをしたマネキンを設置。例えば、必ず灰皿にたばこを捨てようとするマネキンを設置することで、単に灰皿へ注意を引きつけるだけでなく、つい真似して、たばこを灰皿へ捨てたくなるような仕掛けを施す。

今後は、自治体や企業の協力を得ながら、プロトタイプによる効果検証を行い、街中への実装を目指す。同プロジェクトに加え、JTはこれからもたばこを吸う人・吸わない人の双方を考慮した空間造り、そして双方が共存できる社会の実現を目指していく。

プロジェクト概要動画