2022年02月24日 15:57

THIRDは、渋谷区内の自主管理マンションを対象に、管理の健全化を図る「管理ロイド」アプリの導入及び遠隔での専門家の助言による自主管理支援の実証事業を開始した。

渋谷区内の分譲マンションは、築30年以上の高経年マンションと総戸数20戸未満の小規模マンションが全体の約半数を占めている。また、高経年の小規模マンションには、「管理会社が請け負うスケールメリットが無く、自主管理となっている」「管理の担い手や積立金の不足から管理不全に陥りつつある」という課題がある。

THIRDが開発・運用する「管理ロイド」は、1000社を超える全国の不動産管理会社に導入されている、不動産管理ソフトウェア。AIが搭載されたアプリや、建物情報が集約されるWEBダッシュボードを活用し、自主管理マンションの住人が発見した不具合や自主点検の結果を蓄積。マンションの管理状況を、簡単に可視化する事が可能になる。

今回の実証事業では、先端技術として全国の不動産管理会社で導入実績のある管理ロイドを自主管理マンションに導入する費用を区が助成。管理状況の共有により、管理組合の活性化を図るとともに、専門家であるマンション管理士の相談支援を併せて実施する。それにより、高経年マンションの適正な維持管理の促進に向けた新たなアプローチを探る。

管理ロイドを通じて集まったマンションの情報を元に、東京都マンション管理士会東京山手支部所属のマンション専門家が遠隔で内容を確認。マンションの役員に対して、効率的かつ適切な助言を実施する事を想定している。