2022年02月07日 12:00

城山博文堂は、文字の一部が猫の輪郭となった「ニャン鑑極み(ニャンカンキワミ)」を2月7日に発売した。
7年半前に発売した、名前の一部が猫の姿になったニャン鑑は、累計3万本ほどを売り上げ、現在でも同社一番の人気商品。認印・銀行印としての使用には問題なく、実印として登録できたとの報告を受けることもあった。ただ必ず実印として登録できるとは言えないと感じていた。その理由として、印鑑条例の一文に「名前以外の情報(マークなど)が入っていてはいけない」とあり、その判断については各自治体に任されているためだ。先の「ニャン鑑」については、文字の一部とはいえ猫の全身(シルエット)が入っているため、自治体によっては登録できないのではないかと考えられる。そこでそれを解消し、基本的に問題なく実印として登録できることを目指し、開発を進めてきた。
「ニャン鑑極み」は、まずハンコにする名前を、印相体(よく実印に使用される、印鑑独特の書体)で表現。そうすることで、字画の少ない漢字でも線数が多くなり、デザインがしやすくなるためだ。文字となる線の一部を曲げるなどして変形し、その部分が猫の輪郭に見えるようデザインする。シルエットではなく、文字と同じ太さの線が変形した状態なので、違和感なく文字に溶け込み、線の流れで偶然猫のように見えると判断され、実印としての登録に問題点はないと考えられる。
価格は「浸透印タイプ(シャチハタ社製・9ミリ丸~)」4000円~、「印鑑タイプ(本柘製など・12ミリ丸~)」5200円~(すべて税込)。受注・製作販売はwebサイト「おもしろMY印鑑」。