2022年02月04日 19:53

ライトタッチテクノロジーは、MedVenture Partnersが管理・運営する「MPI-2号投資事業有限責任組合」からシリーズAファイナルラウンドにて1億円の資金調達を実施した。前回のプレシリーズAラウンドの調達とあわせて、2017年の創業以来の資金調達総額は補助金等を含めて約5億円となった。

LTT社は糖尿病患者の人々の採血による血糖値測定に際する苦痛・ストレスの緩和、感染症リスクの低減、並びに糖尿病予備軍、健常者の血糖値管理よる糖尿病予防を目標として、赤外線レーザーを応用した採血のいらない非侵襲血糖値センサーを開発しているが、今回調達した資金により、量産化に向けた試作器の開発を用いて、臨床試験、薬事承認に向けた展開を加速させる。

世界で4億人を超える糖尿病患者の多くは、1日4~5回、指などを針で穿刺する採血型自己血糖値センサーを用いて血糖値を測定しなければならず、痛みや精神的ストレス、さらに感染症のリスク、さらには医療廃棄物の発生などの多くの問題をかかえている。LTT社は、従来光源(黒体放射)と比較して、約10億倍の明るさの高輝度赤外線レーザーの開発に成功し、精度の高い非侵襲血糖測定技術を世界で初めて確立した。

これにより穿刺及び採血なしに約5秒で血糖値(血中グルコース濃度)を測定することが可能になり、糖尿病患者はもちろん、健常者による気軽な血糖値管理に活用することで、糖尿病人口の増加抑制、年々増加する医療費や介護費の削減とともに、健康寿命の延伸を目指す。