2022年02月02日 19:20

凸版印刷は、鑑賞者が自ら刀剣を手に取ったかのように、刃文(はもん)や地鉄(じがね)など刀剣の詳細な質感を鑑賞することができるスマートフォン向けアプリ「刀剣鑑賞」を開発。第一弾コンテンツとして、重要文化財「刀(かたな)朱銘(しゅめい)義弘(よしひろ)/本阿(ほんあ)(花押(かおう))〈名物(めいぶつ)松井江(まついごう)〉」を2月2日より販売を開始する。
凸版印刷は、これまでに貴重な文化財のデジタルアーカイブに取り組み、そのデータの公開手法としてVR技術「トッパンVR」の開発を推進し、シアターやモバイル端末を活用した文化財の鑑賞体験を提供している。今回、刀剣をテーマに、高精細デジタルアーカイブデータを用い、スマートフォンなどの個人のモバイル端末で、刃文や地鉄など刀剣の詳細な鑑賞が体験できるアプリを開発した。
刀剣は、その力強く美しい姿から権威の証や美術工芸品として、歴史的に愛好家の多い文化財だ。また昨今、ゲームやアニメの影響で若年層からの興味関心が高まり、刀剣鑑賞は幅広い世代からの注目度が高いイベントとなっている。本アプリでは、高精細デジタルアーカイブデータを用い、凸版印刷独自の画像解析を行うことで、専門家が認識するような刀剣の表面の特徴(刃文や地鉄など)を分かりやすく鑑賞することを可能にし、利用者に刀剣を実際に見ているかのような体験を提供する。
本アプリは、3月に第二弾として、瀬戸内市所蔵の国宝「太刀無銘一文字(山鳥毛)」の公開を予定している。