2022年01月21日 12:09

タマスは、3月1日、同社が開発した卓球ラケット用の特殊素材「スーパー アリレート カーボン」を搭載した第1号モデルとなるラケット「ビスカリア SUPER ALC」を発売する。

卓球用ラケットの素材は、本体の厚さの少なくとも85%は天然の木だが、ルールの範囲内において、繊維素材によって補強することができる。タマスは、卓球用ラケットに使用する繊維で強化した特殊素材の開発にも力を入れ、特殊素材を取り入れたラケットを製品化してきた。その中で、アリレート カーボンを使用したラケットは、1993年発売の「ビスカリア」を皮切りに30年近くにわたって多くの選手に愛用され、国内外の卓球大会で多くのタイトルを獲得してきた。そして、同社は今回、従来のアリレート カーボンよりも多くの繊維量を編み込むことで、より高い弾みを獲得した特殊素材「スーパー アリレート カーボン」を開発。この「スーパー アリレート カーボン」は、アリレート カーボンの特徴であるしなやかさを維持しながら、より高い弾みをもたらす素材だ。

「打球感はそのままに、より威力が出る」ラケットを実現するためには、ラケットの振動特性を高くすることなく、反発特性のみを高くする必要があった。一般的に、反発特性を高くすると振動特性も高くなるため、この課題をクリアすることは容易ではない。目標とするラケットの性能を導き出す特殊素材を開発するために、同社研究開発部はこれまでに蓄積された知見を最大限に生かし、編み込む繊維の量や製造方法の研究を重ね、トップ選手たちにたびたび協力を仰ぎ、特殊素材「スーパー アリレート カーボン」の完成に到った。

詳しくはこちら