2022年01月12日 15:56

三信電気は、MatrixFlowと提携して、全国の自治体向けに、電子機器とAI活用プラットフォーム「MatrixFlow」を活用した「水位予測AIソリューション」を開発、2021年12月から提供を開始した。
近年、豪雨や台風による水害などで深刻な被害が多発している。主に2級河川以下を管理し直接住民に対して避難指示を行う自治体においては、気象予測だけでなく水位予測を用いて、従来よりも早い段階で水害リスクを把握する必要性が高まっている。上記課題に対し、国土交通省では、298の洪水予報河川について、6時間先迄の水位予測情報を提供している。しかし、全国の河川数は7000にもわたるため、水害リスクの早期把握のためには洪水予報河川以外も含めて、6時間以上の水位予測が求められていると考えている。さらに国土交通省は「水害レポート2020」の中で「国土強靭化に関する施策を効率的に進めるためのデジタル化等の推進」を掲げ、新しいデジタル技術の活用を推進している。
上記背景より、三信電気とMatrixFlowは、水位センサから送られてくるリアルタイムの水位データ、過去の雨量などの気象実績データ、及び気象予報データを用いた機械学習により、「水位予測AIソリューション」を共同で構築した。これにより、ほぼ全ての河川での1週間後の水位予測が可能になり、早期の水害リスクの把握が可能となる。今後、自治体や企業向けに提供を開始する。