2021年12月24日 15:40

アカリクは、22卒新卒を10名以上採用するBtoB企業の経営者・役員104名に対し、「企業が求める優秀さ」に関する実態調査を実施した。

まず、新型コロナウイルス感染拡大「前」の新卒採用における学生の「優秀さ」の定義について質問した。すると「課題解決力が高い」が50.0%、「論理的思考力が高い」が42.3%という結果となった。対して、新型コロナウイルス感染拡大「後」の同質問では、上位2項目は変わらず「課題解決力が高い」「論理的思考力が高い」だったが、「スケジュールをきちんと守る」が4.8ポイントアップする結果となった。

また、新型コロナウイルス感染拡大「前」と拡大「後」で、新卒での優秀人材獲得に関する重要度について尋ねると、57.8%の経営者が「高まった」と実感していることが判明。重要度が高まった理由には、「一人当たりの生産性がより問われるようになったから」が61.7%で最多の結果となっている。他にも、「リーマンショック以降の人材確保を控えた結果が世代、優秀な人材の空洞化ができたため」など、構造的な人材不足が要因となっていることも見受けられる。

企業が求める優秀さについて上位の定義はあまり変化がないものの、上位の定義の他に求められる点に少しずつ変化が見られる。特に「スケジュールをきちんと守る」という点でポイントアップしたことには、就業状態が目に見えない状態での評価基準が変わったことが要因だと推測できる。