2021年12月24日 09:33

日本経済新聞社・日経BP共催の「第13回日経小説大賞」は、受賞作を決定し、夜弦雅也さんの「高望の大刀(たかもちのたち)」が受賞した。
日本経済新聞社は1876年以来、140年にわたってビジネスパーソンに価値ある情報を伝えてきた。約1500人の記者が日々、ニュースを取材・執筆している。「日経小説大賞」の選考委員は、辻原登さん、高樹のぶ子さん、伊集院静さん、角田光代さんの4氏。賞金は500万円。応募状況は、4月~6月にかけて募集し、応募作品数は321点だった。
第13回日経小説大賞受賞作「高望の大刀」は、平安時代前期、桓武天皇のひ孫で臣籍降下して平姓を賜り、上総介として関東に東下し土着。平将門、平清盛、さらには北条氏をはじめとする関東武士につらなるとされる桓武平氏の祖、武将の平高望を通して、平安の裏面史を創作した歴史活劇だ。受賞者の夜弦雅也(やげん・まさや)さんは、1961年生まれ。福岡県出身。愛媛大学理学部卒業後、企業で法規関連などの業務に携わる。東京都在住。趣味はミュージカルの楽曲を歌うこと。
授賞式は2022年2月25日、東京都千代田区の日経ホールにて行う。授賞式に引き続き、受賞者と選考委員による座談会を開催し、授賞式・座談会の模様は日経電子版でライブ配信。受賞作は2022年2月に日本経済新聞出版から単行本として出版する。