2021年12月15日 19:10

神戸市は、神戸ネクストファーマーになるための農業研修を行う「認定研修機関」の初認定を、12月13日に実施した。これまで農業に参入するには、研修機関等で1年以上、計1200時間の農業研修に専念しなければならなかった。そのため、農家になるには仕事を辞めて研修を受講する必要があり、市としても何とかできないかと考えてきた。
そこで研修を計100時間、12日程度と大幅に短くし、小規模な農地を借りることができる「神戸ネクストファーマー」制度を創設。このような取り組みは全国でも珍しく、研修後に農地を取得し、2年間適正に管理すれば本格的な農業に参入できるようになる。希望者は市が認定する農業学校で、農業に必要な知識や技術、農村での取り決めなどを座学と実習で習得。研修終了後は、100平方メートル~1000平方メートル未満の小規模な農地で農業を始めることができる。
農業に親しむ機会を広く設けることで、農村地域への移住を促進し、耕作放棄地の発生を防止し、将来の新規就農にもつなげていく。神戸ネクストファーマー制度は新たな農業の担い手「半農半X」として、兼業でも参画できる程度の研修と農地規模をセットにした点が画期的。
なお、神戸ネクストファーマーになるための農業研修を行う「認定研修機関」を初認定。それぞれ特色ある研修を実施しており、好きな機関を選んで受講することができる。加えて、農村地域での暮らしを体験できるよう、「お試し住居」を開始。詳しくはこちら。