2021年11月26日 15:30

国際銅協会と日本銅センターは、多摩美術大学工芸学科金属プログラム研究室と協働。11月8~14日、銅を用いた在学生の工芸作品の展覧会を、都内のギャラリーROUTE GALLERYで開催した。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて、多くの文化芸術関係者等が活動自粛を余儀なくされる状況が続いている。同協会・センターでは、文化芸術産業を守る重要性を意識喚起し、文化芸術産業を支援するためのCSR活動として、本展覧会を実施。作品を発表する機会を失った未来ある若者たちに対して、一般向けに作品を披露する機会を提供し、その作品を広く紹介することで、コロナ禍で大きな打撃を受けた文化芸術産業を守ることの重要性を発信した。

また、近年、銅価格が急騰する中、当協会・センターは、同学科の学生たちの未来に向けた新たな作品づくりを支援する活動として、作品創造の素材となる銅板を寄付した。銅の素材を無償提供したのは、銅を含む非鉄金属製品の製造・販売などを手がけるJX金属。

展覧会では、研究室所属の学生による、銅を用いた工芸作品を7点展示した。これらはこれまで学業の中で作られ、コロナ禍の影響で発表の機会がないままに保管されてきた作品。日常にともなう安心感と不安感、輪廻転生、エゴイズムなど、さまざまなテーマにまたがる学生の思いが込められ、制作にも鍛金、ロウ付け、硫化着色など、多様な金工の技法が取り入れられている。展示された各作品の紹介を含めた今回の活動の詳細はこちら