2021年11月17日 09:06

長野県伊那市と、ゼンリンは、2018年より「INAドローンアクア・スカイウェイ事業」として実証を重ね構築した、中山間地域における買い物支援をドローンで実現する新たな公共配送サービスを、11月16日より開始する。

人口減少や少子高齢化の進行に伴い、中山間地域における買い物困難者が増加する中、伊那市とゼンリンは地域の住民や地元企業との連携、高精度な3D地図データの活用により、河川上空を「空の道」として整備することに成功した。狭隘な河川上空において、高度なコントロールによるドローンの安全かつ長距離の飛行を実現することで、ドローンによる日用品配送を常時可能とし、地元住民の買い物の利便性向上と、地域経済の更なる発展を目指す。

利用者は、ケーブルテレビの画面や電話で、商品を注文。(受付時間は11時まで)配送元となるスーパーでは、連絡を受け次第、商品のピッキング作業を行う。サービス担当者がスーパーへ赴き、商品を引き取り。道の駅「南アルプスむら長谷」のドローンポートへ搬入作業を行い、ドローンによる商品の配送を開始する。ドローンは空の道を利用し、利用者宅周辺の着陸地点へと向かう。着陸地点に到着次第、各地区のボランティアがドローンから商品を受け取り、利用者宅へと届ける。

10km以上の長距離飛行の実現により、新たに市野瀬、杉島の2つの地区でも、ドローン配送サービスを利用できるようになった。