2021年11月16日 12:55

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、スマートフォンカメラに関するSmartphone Camera Trackerサービスによる最新調査を発表した。

それによると、部品不足にも関わらず、スマートフォンリア側カメラに対する高画素イメージセンサー採用は増加。ローエンドスマートフォンセグメントへの普及も続いている。スマートフォンリア側メインカメラが4800万画素かそれ以上の機種は、2021年第2四半期に売上全体の43%を占め、2021年第1四半期の38.7%から大きく増加。6400万画素のカメラ単体でも、14%と前四半期から3.5%増加したことが分かった。

一方で、低画素センサーは、需要と供給のバランスの崩れによる影響を受け続け、価格が高騰しており、例えば、500万画素のセンサーは年初から1割以上も価格が上昇。それでも、エントリーレベルのスマートフォン(メーカー卸値が100米ドル以下)のリア側メインカメラの性能向上は続いている。従来は800万画素かそれ以下だったものが、1200万画素から1300万画素が採用され、結果、800万画素とそれ以下のカメラのシェアは、2021年第2四半期に5.9%へ縮小した。

フロント側カメラにおいては、2021年第2四半期の2000万画素とそれ以上のカメラのシェアは、高級機種の販売が落ち込んだため、前四半期比で横ばいに。しかし、3200万画素や4800万画素のイメージセンサーを採用する高級機種が増える見込みのため、フロント側カメラの画素数増加は続くだろうと予測されている。