2021年11月16日 12:00

Craifは、尿中マイクロRNAからがんを早期発見するがんリスクスクリーニング検査サービス「miSignal(マイシグナル)」を2022年2月より医療機関を通じて順次提供開始する。

同社は、2018年5月創業の名古屋大学発ベンチャー企業。日本が誇る素材力を用いて尿からエクソソームを網羅的に捕捉し、AI(人工知能)を組みあわせて医療に応用することで、現在のがん診療が抱えるさまざまな課題解決に取り組んでいる。同社が開発した酸化亜鉛ナノワイヤデバイスを用いることで、従来法より簡便かつ効率的にエクソソーム・細胞外小胞を網羅的に捕捉することができる。

「miSignal」は、がんの発症や進行、転移に重要な役割を果たすマイクロRNA(miRNA)を尿から検出するPCR検査。独自の技術により尿中の微量なmiRNAを効率よく捕捉し、早期のがんリスクも高い精度で検出する。同サービス最大の特長は痛みがないという点。医療機関へ尿を提供するだけで、負担なく気軽にがんのリスクチェックを行える。なお、2022年2月に提供を開始するマイシグナルの対象がん種は「卵巣がん」「肺がん」だ。今後、研究開発の進捗とともに順次検査可能ながん種を増やしていく。同社は、痛みのない、手軽な尿検査によりがんを早期発見できる手段を開発・提供することで、がんの予後改善に貢献していく。

また、「miSignal」Webサイトにて医療機関における同サービス導入受付・相談が可能になった。

「miSignal」Webサイト