2021年11月15日 19:02

品川区は三菱鉛筆、日本郵便、サカタのタネ4社協業の下、11月15日から品川区内の小学校・義務教育学校の11校と品川郵便局で「鉛筆の資源循環システム」の実証実験を始める。
「鉛筆の資源循環システム」とは、木材を主材料とする鉛筆を使用後に回収し、棒状肥料やバイオマス発電として再利用するシステム。今回、品川区内に本社のある三菱鉛筆が、国産ヒノキを使った鉛筆の後端部分に芯が入っていない鉛筆「フォレストサポーター鉛筆」を新たに開発した。この鉛筆は回収し、肥料としてリサイクルをすることを目的として開発されており、「鉛筆の資源循環システム」実証実験として区立小学校・義務教育学校11校が参加協力。今月より準備が整った学校から開始する。
開始にあたり、参加校の児童1人につき「フォレストサポーター鉛筆」を5本提供。子どもたちが使い終えた「フォレストサポーター鉛筆」は、各校と品川郵便局に設置した回収箱「ペンシルポスト」で集め、日本郵便の配達車両を活用して運搬。回収した鉛筆はサカタのタネが棒状肥料に再生し、学校に還元する。合わせて、従来の鉛筆も同時に回収し、バイオマス発電に再利用する。
この取り組みは、三菱鉛筆から品川区へ「従来、ごみとして廃棄されてきた使用済み鉛筆の有効利用を図りたい」との申し出により実現。ごみ減量を図るとともに、、「学ぶ」時に初めて手にする鉛筆で児童に「資源循環」を体験・実感してもらうのが狙いだ。