2021年11月15日 15:22

建設業向けCADメーカーの福井コンピュータでは、BIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」の最新版となるVer.8を、12月14日に発売する。

国土交通省では、インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、様々な業務や工事に対するBIM/CIM、i-Construction関連要領・基準等の整備を急速に進行。令和5年度までに公共工事におけるBIM/CIM原則適用を目指している。

今回リリースする最新版では、「3次元モデル成果物作成要領(案)」への対応で、BIM/CIM運用支援の強化を図った。本要領(案)に則った工事において、読み込んだ3Dモデルに対し簡単かつ正確に2D図面(三面図)を配置できる機能を搭載。3Dモデルと2D図面に微妙なずれがある場合でも簡単に補正することができ、正確な設計照査を可能にする。

それとともに、i-Constructionにおける「ICT構造物工」と「ICT法面工」への対応を強化。施工後の点群と合成した出来形評価を実現するために、3Dモデルと三面図を同社の3D点群処理システム「TREND-POINT」に連携させることが可能に。同社の現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」用のデータとして、3Dモデル(TIN)と構造物センターなどの線形要素をワンアクションで出力、連携させることができるようになった。

今後もBIM/CIMやi-Construction指定発注工事への対応を図りながら、業務と工事双方の効率化を支援していく。価格は60万円~(税抜)。