2021年10月28日 12:37

ワン・パブリッシングは、愛好者増加中の古くて新しい木工「グリーンウッドワーク増補改訂版」を発売した。乾燥していないみずみずしい生木を、手道具で割ったり削ったりして暮らしの道具を作る木工「グリーンウッドワーク」は欧米発祥で、年々人気が高まっている。

斧とナイフで手軽に作れるスプーン作りがとくに人気だが、さまざまな日用品を作ることが可能。出来上がった日用品は、手削りだからこその味わい深い表情を持ち、自分で作った満足感も相まって、暮らしを楽しくしてくれる。

欧米発祥ではあるが、生木を手道具で加工する文化は日本にも昔からあったもの。そのDNAが刺激されるのか、2019年8月に発売したガイドブック「生木で暮らしの道具を作る グリーンウッドワーク」は大好評となった。同書では、斧やナイフの使い方、刃物の研ぎ方、塗装方法といった基本テクニックを詳しく解説。箸、スプーン、豆皿、箸箱、スパイスボトル、我谷盆、子どもスツールと子ども椅子という7作例の作り方を紹介した。

新発売の「グリーンウッドワーク増補改訂版」では、その内容の一部をより充実させている。それとともに、キャンプシーンなどで人気のククサ、フォークとナイフ、ニマ(小さな器)という3作例の作り方、また、はつり台と木槌という道具の自作方法を加えた。自分で日用品を作りたい人はもちろん、心豊かになるひとときを求める人にもおすすめの一冊。