2021年10月27日 09:56

TechMagicは、キユーピーと「惣菜盛り付けロボット」について共同開発を開始することに合意した。

2020年度キユーピーが実施事業者として採択された「令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(食品製造分野)」において、TechMagicはキユーピーのパートナー企業のひとつとして惣菜自動盛り付けロボットのアーム、ハンド等の研究開発を担当した。今回の開発合意ではその事業での検討結果より明らかになった、技術課題を解決することを目的に、共同開発を進めるもの。2023年の惣菜盛り付けロボットの実用化を目標に、TechMagicとキユーピーが連携を密にして研究開発を進めることに合意した。

惣菜工場において、前処理や加工の作業では機械化が進む一方で、盛り付け作業には未だに多くの人手が必要とされている。充填機などの既存のソリューションでは、多種多様な惣菜の容器への盛り付けを汎用的に行うことは難しい。また、ロボットアームのような汎用機械を用いる新たな方法でも、ポテトサラダのような不定形の惣菜を人間のように素早く正確に計量して盛り付けること自体が技術的に非常に難しい。両社は、ハードウェアとソフトウェアの両面からアプローチすることで、この課題を解決しようとしている。TechMagicは様々な惣菜を定量取得しやすいロボットハンドと、画像等のセンサ情報から定量の惣菜を取得するソフトウェアを開発。キユーピーは惣菜の製造技術についての幅広い知見からこれらの技術を評価検証しつつ、実用可能な形へと発展させていく。

TechMagic